家族☆ごっこ★

半乾きの髪の毛が冷たかった。

「くしゅん…。」おもわずくしゃみが出た。

「ほら風邪ひくって…。もっとこっち来いよ。」

一人で寝る時は セミダブルのベットが大きかったけど
さすがに三人で寝ると・・・そうはいかない。

「やだよ。変なことするでしょ。」

「だからしないって。俺たち信之介の親代わりだろ?
それにきょうだいじゃん。」

「あんたとは血つながってないもんね。」

私ってほんと可愛くないよな。
好きな人がこんなにそばにいるのに…抱きついてしまえ…。

心とうらはら反対のこと言ってる。

「かわいくねーやつ。」

そう私は可愛くないもん。

「他の女と一緒にしないでよね。
キャーキャー黄色い声で騒いだりしないしね。」

隙間風の通り道・・・・・・。


「あ~~寒いな~~~。
めっちゃ寒い・・・・・。」

光はブルブルと震えた。

行っちゃえ 行っちゃえ 行っちゃえ

心の中がそう叫んでいる。
まずは建前の言葉を急いで探している。