家族☆ごっこ★

「光ってかなり人気あるんだね。
今日 ギャラリーがすごかったわ。」

美味しそうに食べる光は
私しか知らない顔………。

「俺は生まれた時から そういう境遇だから今さら
何にも変わんないよ。」

「うわ…そういう高飛車なとこ 感じ悪いわ~。」

「あはは・・・・どーでもいいことだからさ。」

「どーでもいいって・・・・。」
次の質問が一番私には聞きたかったこと

「彼女とか・・・・いるの?」

「最近はいない・・・・。別れた。」


いたんだ・・・複雑・・・・・。

「学校の子?」

「いや。いいじゃん そんなことどーでも。
うまかったぁ~~。これから琴子作れば?」

「困るよ。それはやだ。」

「じゃあ週末は?」

「そんくらいだったら…いいけど
だけどあんたも手伝ってよ。平等でしょ?
最近 その平等って意味もわかんなくなってるけど。」

「はいはい~~。週末は家族ごっこできるね。」

光の笑顔がめっちゃ眩しい。

「信之介~~風呂入るか~。」

いつもの私たちの風景がここにある。