家族☆ごっこ★

「うまそうだな。」

「食べよう。」心臓が破裂しそうで思わずそう言ったけど
本当はまだあのままでいたかった。


光は何事もなかったようにお皿を渡しにくれた。

お肉をおいて
「どうぞ。」と言った。

「サンキュー。」

光が私の頭をナゼナゼしてくれて もう
ぶっ倒れそうだった。


好き

大好き

超~~好き

心が叫んでいる。

「信之介~~やっとママの御機嫌がなおりました~。」

「ママじゃないし~。」

光がゲラゲラ笑った。


「琴子・・・・。」

「ん?」

「俺には正直でまっすぐな琴子でいいんだからな~。
琴子らしいとこ けっこう好きだよ。」

好き?今好きって言ったよね。

「ごめんな。そう言いながら意地悪なこと言って。」

も~~

「琴子 めっちゃ美味い~。
大野さんよりずっと美味い!!!」

光ってほんといろんな顔を持っている。
どれもどの顔も


全部好き・・・・・。

溢れだす恋心を隠すので必死だった。