「何だよ。泣くなよ。
泣きたいのは肉をとられた俺だ。」
「せっかく美鈴と仲良くなれたのに…美鈴の彼氏に
迷惑かけちゃった……。正当ぶって調子こいていた。」
天国から地獄へ叩きおとされた気分。
それも光にそう言われてしまったら もう
立ちなおることもできない・・・・。
私は泣きながら冷蔵庫からまた肉を出して 焼き始めた。
そうでもしないと 子供みたいに泣いてしまいそうだった。
ひさしぶりに泣いた気がする。
おばあちゃんが死んでから…悔しくても絶対に泣かなかったのに
簡単にすぐ泣く女だと思われるのもイヤだったけど
今日は落ち込みが激しい分 涙が次から次へ
流れ落ちる。
「何してんの?」
光が 隣に立った。
「あんたの肉 食べちゃったから…ヒック…ヒック…。」
ぽたん
ぽたん
涙ってこんなに大粒だった?
ずっと泣いてなかったから人生のうち決まった量の涙が
まとまって落ちてきたみたい。
いい香りがした。
大野さんの味付けより私の方が
絶対美味しいと思う…なんて思っていた時だった。
泣きたいのは肉をとられた俺だ。」
「せっかく美鈴と仲良くなれたのに…美鈴の彼氏に
迷惑かけちゃった……。正当ぶって調子こいていた。」
天国から地獄へ叩きおとされた気分。
それも光にそう言われてしまったら もう
立ちなおることもできない・・・・。
私は泣きながら冷蔵庫からまた肉を出して 焼き始めた。
そうでもしないと 子供みたいに泣いてしまいそうだった。
ひさしぶりに泣いた気がする。
おばあちゃんが死んでから…悔しくても絶対に泣かなかったのに
簡単にすぐ泣く女だと思われるのもイヤだったけど
今日は落ち込みが激しい分 涙が次から次へ
流れ落ちる。
「何してんの?」
光が 隣に立った。
「あんたの肉 食べちゃったから…ヒック…ヒック…。」
ぽたん
ぽたん
涙ってこんなに大粒だった?
ずっと泣いてなかったから人生のうち決まった量の涙が
まとまって落ちてきたみたい。
いい香りがした。
大野さんの味付けより私の方が
絶対美味しいと思う…なんて思っていた時だった。


