「すみません 生意気なことを言いました。」

その人に頭をさげた。

「いや すっきりしたよ。
女の子なのにスゲー勇気だなって。
誰も何にも言えないからさ 公平はとくに
可哀そうなんだよな。
ただあいつももっと自信もてばいいんだけどさ
どうしても一般っていう劣等感があるから
堂々としてられない。」


「おかしいです。
一般だろうが特進だろうが
どうして特進が特別待遇なんですか?
フットサルだってなんで特進ばっかりなんですかね?」


「それは~~伝統かな?」

「ああいう二年よりもっとすごい子が
こっちにもいると思いますけどね。」

「まぁね。あんたおもしろい子だね。」

「おもしろくありませんけど。」

「あはは失礼。公平の彼女の友達か?」

「転校生です。尾坂 琴子 です。」

「俺は三年の 柴田 淳 。
あっち側だけどね また会おうよ。」

二年しか違わないのに 大人に見えた。

光と比べると
後に年したら 光も大人になるのかな。
男の子ってすごい・・・。