家族☆ごっこ★

「女といちゃついてたんじゃやねーの？」

「いえ　委員会です。」

「嘘つくな　ボケ！！」

美鈴の彼氏にボールをぶつけた。

「キャ…。」美鈴が小さく悲鳴をあげる。

そのボールが私の足元に転がって来た。

「おまえみてーな　一般コース入れたくなかったんだって。
足元上手くたって　頭が悪いと　時間は守れねーし
先輩はたてねーし　遠慮がねーんだって！！」

美鈴は私の腕を掴んで
「次の試合のレギュラーになっちゃったの。」

小さく耳元で囁いた。


嫉妬か・・・・・・。

選ばれなかったという敗北先輩たちのいじめを
受けているのは　私にもよくわかった。


「一般コースは黙って　羽でも打っとけや！！」

「すみません。」

彼氏は頭を下げる。
それを見てる　美鈴は泣きそうになってる。

イライライライラ・・・・・。

光は向こう側から　何も言わないで見てるだけ。


こんな理不尽なイジメ方はないよ。
二人がいちゃついてなんかいなかったのは
私が見てる。


「おまえ　今日練習ナシな。
やる気ねーんだから　女と帰れや。」

「練習させてください。」

先輩とやらは　彼氏の背中を押して輪から
押し出した。

足が怒りで震えていた。