一人の女性が寄って来て

「どうですか?」

「素敵ですね。」

「実は私がコーディネートしたんです。」
と微笑んだ。

家具もキッチンも カーテンの色も素敵だった。
小野崎の家の殺風景な部屋も
こんな家具や雑貨を置いたら
そう考えるだけで ウキウキしてきた。

女性がいろいろ説明してくれた。
主婦が使いやすいキッチン

辻さんは真剣に聞いている。

「キッチンは主婦のお城なんですよ。」

コーディネーターの女性は微笑んだ。

「でも私はまだ
お城を手にしてないんです~~。
現実的でしょ?」

「私だってまだまだ夢の世界です。」

それにしてもその人の話を聞いてからは
次々と入る豪邸が
また違った意味で興味深くなった。

「インテリアコーディネーターか…。」

「自分でコーディネートするって
素敵よね。私も少し勉強しようかしら。」

辻さんが微笑んだ。

決めた・・・・。
私は 光と暮らす空間を自分の手で
コーディネートする!!

さっきのコーディネーターの女性のところに行って
どうすればそういう資格がとれるか
リサーチした。