家族☆ごっこ★

その決断は私も初耳だった。

「学校にも就職って出したし。
警察官になりたいと思ってる。
俺には むいてる仕事だと思うんだ。」


警察官になった光を想像する。

「幸い 先生からも今のままで行けば
更に努力したらいけるんじゃないかって
そう言われてるし
もう進路を変えるつもりはないよ。」

「大学に行ってからでも
遅くないんじゃないの?」

「俺さ 勉強嫌いなの かあさん知ってるよね?
もう限界 よく頑張ったなって
ほめたいくらいだよ。
あんなに中学の頃 勉強しなかったのに
こっちに来てから俺必死だったよ。」

「あなたはもともとできるのよ。」

美咲さんが言った、


「美咲は学年一位と二位を俺と
争ったもんだよな。」

父が笑った。

「あなた ごめんなさい…。
光ったら……。」

「光がついてくれてるなら心配ないよ。」

父の声に美咲さんも笑顔になった。