家族☆ごっこ★

光について階段を降りていく。

心臓がはりさけそうだった。

顔をあげずに光の背中に隠れる。

「小野崎さん お久しぶりです。
母のことありがとうございました。」

「光 男らしくなったぞ。
いい男だ!!ありがとな。
おまえの思いやりを忘れずに おかあさんと
幸せに過ごしてきたよ。」

「母の笑顔見たらわかります。
ありがとうございます。」

「琴子……。」

父親が呼んだ。


光は私の背中を押した。

「琴子にも助けられました。
一人では大変だったけど…琴子が一緒にいてくれて
俺も毎日が楽しかったです。」

まだ私は顔をあげられない。


「そうか・・・・。琴子・・・・。」

優しい声

ゆっくり顔をあげると
そこには想像とは別人のおっさんが
笑っていた。


「あれ・・・?」
素敵って言ったじゃん?


「琴子 大きくなったね。」

ヒゲずらのでっぷりしたおっさん

予想外・・・・・・。