家族☆ごっこ★

落ち付かなかった。
もうすぐ 父親と対面する。

私は何度も部屋に戻って 鏡を見る。
やっぱりお礼を言うべきだろうか

それとも今まで苦労したことを
恨みつらみ父親に言ってやろうか


どうして母親と別れたのか・・・とか

聞きたいことは山のようにあった。

でもドキドキしてる。
部屋を出ると 光が立っていた。

「緊張してんの?」

「うん。だって私には初めてだから。」

「小野崎さんは素敵な人だよ。
きっと琴子もすぐに好きになるよ。」

「素敵なんだ・・・。」

父親が有名人だと知っても
私は一切父親の情報を見ないようにしていた。

「光 琴子ちゃん
おとうさんが帰って来たわよ。」

美咲さんの声がした。


光が私の背中を優しく叩いた。


「私…がっかりさせないよね。」

「琴子は最高だよ。」

光の言葉がうれしかった。