家族☆ごっこ★

門のところで 信之介の声がして
私たちは立ち止った。


「ほ~ら 信ちゃん~~。」

大野さんじゃない女の人の声


「かあさん・・・?」


光の後を追った。


信之介は 外で赤ちゃん用のスコップを
持って御機嫌顔


「信之介。」

光が呼ぶと


「ひか~~ひか~~」と指をさした。

信之介の横で雪と戯れている女の人が振り返った。


「光・・・・。」

「かあさん おかえり。」

光は穏やかな顔でそう言った。



「ただいま。ありがとね。
信之介のこと。」

「大きくなっただろ。」

「歩いてるんだもん。田中さんから頻繁に
メールでもらってたけど
やっぱり実物はもっともっと感動だった。」

「ここ!!ここ!!」


信之介は私に気づいて小走りで走り寄って来た。


光の母親がゆっくり立ち上がった。

「琴子ちゃん?」


光によく似て 美しい人だった。