家族☆ごっこ★

信之介を寝かしつけて 二人の時間


私は光の肩に頭を乗せた。

「ありがと。」

「え?」

「光が勇気出してくれなかったら
私はこんな幸せを感じることもなかった。家族として
光と触れ合えても恋人として
こんなに素敵な時間過ごすことはできなかった。」

「うん。俺もずっと悩んだし…。
でも勇気出してよかった。琴子がこうして
俺のそばにいるって……めっちゃ幸せだから。」

「輝紗貴…可哀そう…。」

「淳か?あいつらはいとことして過ごした時間が長かったから
あいつも踏ん切りがつかないのかもな。
輝紗貴が鈍感っていうことも不安だったりするし。」

「うん かなり鈍感。」

「あれだけ淳のこと言われたら…
おまえは淳が好きなのに何で俺といる?って言いたくなった。」


「私もそんなに面識ないのにわかったもん。
わかりやすいんだけど…輝紗貴もいとことしての
思いがやっぱストップかけてるんだろうな。
だから先輩が 輝紗貴を抱きしめてあげたらいいんだよ。
そしたら…うちらみたいに…
こうやって一緒にいられるのに…。」


光の顔を覗き込む。

この素敵な王子さまは 今は私だけのもの。


「大好き。」

今日は私からキスしよう。