家族☆ごっこ★

「うちの淳 学校ではどうしてるの?」

「先輩ですか?あ 多分優等生でモテモテです。」

「モテモテだって。」

先輩の母親と輝紗貴が顔を見合わせて笑った。

「男の子ってよくわからないわ。
何を考えてるんだか。」


「淳くん?」輝紗貴がききかえした。

「ほら 大学 だいたい決めてたのに・・・・
ここになって急に 外国の大学にするとか
言いだして・・・。
まったくよくわからないわ。」


輝紗貴の手が止まった。

「え?外国に?」

「そうなのよ。英語力を磨きたいとか
わけわかんないでしょ。」

「いいさ 男にはロマンがある。」

先輩の父親が笑った。


「ロマンって・・・・。
何を考えてるのか……。」


私は輝紗貴を見つめた。


明らかに動揺している様子。


やっぱ輝紗貴にとって先輩の存在は大きい


そう確信した。