二人が付き合っていたという事実にショックは
隠せなかった。

だけど今まで先輩が相手だと思ってきた
衝撃はピリオドを打った。

光の中では 輝紗貴は終わった話だって
あの時そう言っていた。
私は必死で 光が話してくれた
言葉を思い出そうとしたけど
断片的にしか思い出せなくてあがいてる。


「輝紗貴に会って行ってくれるだろ?」

「あ…でも今……。」

「光はもう帰ると思う。」

今日はそんな気分にはなれなかった。
輝紗貴の前で
笑えるかな……。

光と輝紗貴今頃どうしてるのかな。


「言わないでね。」

先輩が言った。


「わかってます。大丈夫です。」

「ありがと。
俺にとっても光は大切な友人なんだ。
学校では可愛い後輩演じてるんだけどさ・・・・
実は親友級で・・・・・。
あいつとはずっと付き合って行きたいから
迷惑かけたくないんだ。」


柴田 淳

けっこういい奴じゃん・・・・・。