家族☆ごっこ★

猛吹雪に立ち向かい来る時は10分もかからないのに
全然歩けずに…結局20分以上かかった……。

「大丈夫だった?」

「すごかった……。ビックリした…。」

輝紗貴はぐったりしてた。

「雪 怖いね・・・・。」

「雪もいろんな雪があるからね。」

私は真っ白になった輝紗貴の雪をほろった。

「先輩に電話したら?駅まで迎えにきてもらったら?」

「うん・・・・。ほんとはね 外出禁止なの。
バレたら怒られるから…。」

輝紗貴の言葉に私も驚いた。

「え?そうなの?」

「ここちゃんに会いたくて ついつい出てきたんだけど…。
ごめんね 昨日から微熱があって…。
ここちゃんに会ったらすっかりよくなったんだけどね…。」

私は慌てて輝紗貴の額を手で触ると


「冷たい……。」


「寒いの……ごめんね迷惑かけて…。」

輝紗貴が震えだした。

「どうしよう…タクシーは使えないし…。
とりあえず 先輩の家の駅まで行こう。
一緒に行くから……。」


「ごめん ここちゃん……。」

輝紗貴の体が ガタガタと震えだした。


どうしよう・・・・・
私が無理に外出させちゃったから・・・・。