「だから…彼が現れて軌道修正~~。」

「例の彼氏ね。」

「うん。大好きだったのに…逃げられちゃったし…。
うふふ…私に魅力ないから……。」

「その人 何か事情があったんだよ。
輝紗貴みたいな綺麗な彼女 別れるわけないもん。
私が男だったら 嫌われるまで絶対離さないわ。」

「ここちゃんったら~~うれしいな~~。
ここちゃんが彼だったらよかったな。」

悪戯っぽく笑う。

「彼 意地悪だから…鈍感だし…俺様だし…
今よく言われる ドS的な奴……。うふふ…。」


「きっと後悔してるよ、輝紗貴みたいな可愛い子
そうそういないから。」

「どうかな。彼はあんまりそういうとこには
気がないみたいなの。家庭が複雑だったこともあって
私もだけどね…。離婚して母子家庭で かなり荒れまくってて…。」

「何でそんな人と知り合ったの?
学校一緒?」

「私は病院から学校行くことが多かったから…。
週末 淳くんの家に外泊する感じだったから
そんな時 淳くんと遊んでた女の子の事でもめて
ケンカになった彼が タイマンってやつをして……
それから…なぜか気があったらしくて…
って何か変でしょ?」

「女の事なんだ…。やじゃなかったの?そんな人。」

「淳くんと同じ…女のことは全然本気じゃなくて
彼は荒れてて…ただ恥かかせたとかでケンカになったらしいわ。」


「よくわかんない世界ね。」

「男ってね~~。」

輝紗貴が微笑む。

「輝紗貴って心が大きいのね~。」

「淳くん見てるから~~あはは・・・・。」

強いわ~~~ぁ~~。どんだけ柴田・・・・・。