「バカみたい…あはは…。」

ひさしぶりに笑ったかも それもこの
微妙な存在の人に笑わされてるのも皮肉だった。

光とできてんの?
その言葉をどうやって聞きだそうと考える私。

「ウチ来ない?」

「何で?彼女に恨まれます。」

「今 女いない 俺 自由なの。」

男がいるだろーが……。

「何で先輩の家なんですか?ありえません。」

「だよね~~。」

笑いに飢えてたのかな 皮肉にもこの人に笑わされる私。

「先輩って…おバカですね。」

「ここちゃんの前だけだよ。」

先輩が耳元で囁いた。

私は反射的に体をそらそうとしてバランスを崩して
反対に 先輩の逞しい体にしがみつく。

「おいおい…気をつけろよ。
俺から逃げようとするからだぞ。」

先輩に抱きしめられる格好になった。

光と先輩が抱き合ってる姿を想像した。
光はこんなことしてんのね・・・・・。
好きなの?理解できないけど……

でも先輩はやっぱ素敵だけど……
光の気持ちを感じたくなった。


「どうした?」なかなか離れない私に先輩が聞いた。

「すみません。しばらくこうしてていいですか?
考えたいことがあるんです。」

先輩の胸に顔を埋める・・・・・。


光は先輩が好きなの?
先輩も…光が好きなの?って先輩の胸に聞いてみる。