「あんたと俺の分担表。」

「分担?」

「俺はとうさんだから……
かあさんを支えることはするよ。」

「え?どういう意味?
琴子がおかあさんの役目を果たすんだから
家事と育児をよろしく頼むよ。」

「ちょっと待ってよ。家事と育児って?」

「普通のおかあさんと同じことするだけだよ。」

「なんで私だけがこんなに働くのよ!!!」

「洗濯は自分でやるよ。自分の部屋も自分でやる。
仕方がないから風呂洗いは俺。
力仕事も俺がするよ。」

「ご飯は?」

「琴子。」

「は?何で私?」

「女だろ?」

「別に私の子供じゃないし。」

「恨むならさ 勝手な親を恨めよ。
俺たち三人これから兄弟としてさ
力を合わせて生きて行こうよ。
これも何かの縁だろ?」


光はサラサラとした髪の毛をかきあげた。


「そんな突然・・・・・・。
絶対無理だからほんと絶対無理!!」

「信之介 風呂でも入るか~。
悪いけどバスタオルとか説明するからついてきて。」

光は信之介を抱き上げて
先に出て行った。