家族☆ごっこ★

「眠い・・・・・。疲れた・・・。」

「遊びすぎだよ。」

「だね。今日 俺 一人寝してもいいかな。」

「え・・・?」
ってなんかすっごくガッカリする私だけど

「そりゃいいに決まってるよ。何言ってんの。
普通はそうでしょ?」

「わりぃ・・・。信之介 琴子のベットに
寝かせてくるわ。」

「あ うん。そうしてもらえると助かる。」

泣きそう…ほんとは……。


今日の光はいつもの光とはまた違う気がして
それ以上は言えなかった。


「今日は・・・・かぁ・・・。」


とりあえず明日 先輩にしっかり言ってやる。

私も嘘ついて出かけるのも
罪悪感だし
何より光の忠告を無視するようで なんだか後味が悪い。


先輩みたいなのが彼氏だったら悲劇だよね。
簡単に女の子誘っちゃうんだもん。

私が恋してなくて もっとバカだったら
のめりこんでいたかもしれない。


「危ない 危ない・・・・。」

電気を消して階段を登る。


「信之介がいるからお化けでないもんね。」