家族☆ごっこ★

「それにしてもめっちゃ遅くない?」

「友達と会ってたんだ。盛り上がっちゃってさ。」

「そう・・・でも12時ってマズイでしょ。」

「さすがにね…。夕飯何だった?」

「コロッケとポトフ。私は明日の朝食べるけど。
何か寝ちゃって食べそこなった。」

「そ。」

って言ってコロッケを口のほおばる光。

「こら~~あんたの一つ減らすからね。」


光がいるとこの家は 一気に明るく見える。


「明日って・・・・。」

光に言われてドキンとした。


「ごめん 午前中ちょっと用事あるの。
でもすぐ帰ってくるけど 夕飯は作るよ。」

「どこ行くの?」

「うん・・・・・ちょっと用事足し。」

つっこまれてあたふたした。

だって柴田先輩はやめろって 言われたのに
全くその通りだったのに・・・・・


「用事だしって何?」
まだ聞くの?

「あの ちょっと白黒はっきりさせてくるの。」

「なんだそれ。気をつけてな。
夕飯楽しみにしてっからさ 早く帰って来いよ。」


早く帰って来いよって・・・・なんかキュンとする~~
それが夕飯待ちであろーが・・・・

なんか俺のもの錯覚に陥るわ~~。

浮かれる私だった・・・・・。