家族☆ごっこ★

「わかりました。直接会って言ってやる。
行くっていっておいてください。
それからこんな遅くに電話すんのやめてって言っておいて。」

携帯を切った。

「まったく・・・・何なの。
自分でかけてきたらいいのに……。
けっこう大人だと思ったけどいくじなしなんだ。」

少しガッカリした。


この際 ハッキリいってやる。

からかうのもいい加減にしてくれって。

「それにしても…光 遅いな。」

光の携帯に電話をしようか・・・・
だけど彼女でもないのに そこまでするのもあれかなとか・・・。


悩んでいるうちにリビングのドアが開いた。


「おかえり。ビックリした。」

「あ ごめん まだ起きてたんだ。」

そのまま光はまっすぐに洗面所に行ってうがいと手洗いをした。

「信 お風呂いれてくれた?」

「うん。」

「サンキューたいへんだったろ?」

「だけど座れるようになったし お腹離してハイハイできるんだよ。」

「マジ?うへ~すごいじゃん こいつ早いな~。」

光が信之介の頬を撫ぜるのを見て

私もやって~~って叫びたくなる。