家族☆ごっこ★

ハッと目覚めたら真暗だった。

あれ・・・・?


信之介はすやすや私のTシャツをよだれだらけにして
眠っている。

「何時?」

信之介を抱きしめて静かに体を起こした。


「く…九時!?光……は?」

信之介をベットに入れて 光の形跡を探すけど
どこにも帰って来た形跡なし。

携帯・・・・・。


カバンから出すと光ってる。

「やば・・・・。」

慌ててひらくと 光からだった。


『今日 遅くなるから ご飯いらない。
信之介 悪いけど頼む。』

こいついっつもメールとか絵文字のない 事務的メール。

「この時間から…いいや…。
今日はコロッケ食べない・・・・。」


一人だったら食欲もわかない。


めずらしいな・・・・
光の帰りが遅いなんて・・・・・。



ぐずる信之介をなんとか一人で風呂に入れる。
世の中のおかあさん 夫の帰りが遅い人は
こうやってひとりでするんだよな。
尊敬しちゃう。