「信之介いいよ~~。」

バスタオルを巻いて浴室のドアを開けた。

裸んぼうの信之介が元気に足をバタバタさせる。
「信之介 今日は琴子が入れてくれるんだぞ。
無事に帰って来いよ。」

「うるさい!!」
私は信之介を抱いてドアを閉めた。

失礼な・・・・。

「信ちゃん~体洗おうね~~。」

めっちゃ緊張する。
石鹸がついた手をすぐに口に入れようとするから
集中してないと・・・・
汗だくだった。

けっこう体力いるんだね・・・・。

頭を洗うときが一番怖かった。
少し斜めにして

「動かないでね・・・・。じっとしてて~。」

そう言っても元気いっぱいな足は
力強く動いてて何度も手を滑らせそうになった。

「もう…めっちゃはきそうなんだけど。」

のぼせてきているのがわかった。
それでも必死に信之介を風呂に入れて温める。

なんか・・・こんなの初めて・・・・。
バスタオルよりも信之介をケガさせたら大変


「光・・・・お願い・・・・・。」

必死に大声を出して光を呼んだ。