隣の席のオオカミ!【完】

 × × ×


『葉山君、また1位です!』

さっきから、葉山君は全種目に参加し、全て1位を取っている。


さすが、葉山君というか……。


「あー、クソ。疲れる……」

「はい」

そんな葉山君に、私はタオルを渡した。


「サンキュ」

そして、葉山君はしたたる汗をぬぐった。


 ……私のため、なのかな。

こんな必死になってくれてるのも。


それとも、私とデートしたいだけ?


どちらにせよ、葉山君がこーして汗を流しながらがんばってる姿が、なんだかうれしい。