隣の席のオオカミ!【完】

「……!」

生徒会長の舌が、私の唇を割って入り込んできた。


ちょ、強引すぎじゃ……!


生徒会長のそでを握ると、唇が離れた。


「……まだ慣れてないと感じ、か」

生徒会長は自分の唇を舐めて、私を見つめる。


「……仕方ないな。ここは一旦、引く。けどな、アンタは後悔することになる。俺の誘いを断ったんだからな……」

生徒会長は笑いながら、部屋から姿を消した。


 ……ひどい……。

キスは、葉山君以外にされたくなかったのに。


なのに、私は何もできなかった。

それが悔しい……。