隣の席のオオカミ!【完】

「は、葉山君……」

葉山君は無言のまま。


公園に着くと、木製のベンチに無理やり座らされる。


「何で、あんな危険なことした?」

「な、なんでって……。葉山君に関係ないよ」

「関係ある、ねェはいいんだよ。何でいたんだよ」

学校にいるときの声色とは違う。

明らかに低い。


もしかして……。


「怒ってる?」

「ったりめェだろ。西高は卑怯な手しか使わねェバカが多いトコだ。そんな無法地帯に飛び込むバカがいっか」

うわー……。

バカって言われちゃったよ。