隣の席のオオカミ!【完】

「その女をオレによこせ」

葉山君が相手に言う。


「拒否ったら?」

「……なら、力ずくでもらうまでだ。来いよ」

葉山君が言うと、私の上にいた人たちがいなくなる。


葉山君は涼しい顔で、男の子たちを倒してく。


「おら、立て」

そんな中、葉山君と話してた男の子が声をかける。


「返せっつったじゃねェかよ……」

見ると、葉山君の周りに人がたくさん横たわっていた。


「さすがだな。まあ、ほんの時間かせぎにしかなんねェと思ってたけどな」

男の子が小さく笑う。