隣の席のオオカミ!【完】

葉山君をつぶす……。


ナンバーワンになりたいからって、そんなことがいいわけじゃない。


「……なら、アンタ。ヤらせろよ」

「え?」

ヤらせろ……?

って、言った?


「そしたら、ケンカしねェで帰ってやるよ」

耳元でささやかれる。


なんで私、葉山君のことを気にしてるの?

ほっとけばいいのに……。


でも、葉山君がケガしなくて済むんだよね。


「……いいですよ」

そしたら、一斉に私のとこに向かってきた。