隣の席のオオカミ!【完】

「──昨日の女じゃねェか!」

グラウンドに行くと、昨日より大人数の男の子がいた。

50人ぐらいはいるかな?


「オイ! 葉山はどーした!?」

「あなたたちに命令されたことはやってません」

「はぁ!?」

みんながザワザワしだす。


「こんなこと、やめてください!」

「うっせェんだよ! 女は黙ってろ!」

『そーだ!』と、周りから聞こえてくる。


「ケンカして、何になるんですか!?」

「葉山をつぶせば、オレらがナンバーワンになれるからに決まってんだろ!」