隣の席のオオカミ!【完】

「──いやぁ……!」

男の子の顔が首に移動してきて、吸われる。


どうやら、キスマークをつけられてるみたい。


「……っ!」

それがついたのか、唇が離れたと思うと、そこを舐められる。

「葉山にマークを見せろ。そしたら、西高のグラウンドでオレらが待ってるって伝えろよ」

男の子は私から離れて、いなくなった。


どうしよう……!

伝えたほうがいいの!?


そもそも、なんでそんなことが流れてるの!?


私は家に帰ってからも、首が気になって仕方がなかった。