──キーンコーンカーン……とチャイムが鳴った。


「あ……」

私は一瞬、何が起きてたのか、理解できてなかった。


だけど、目の前に葉山君の顔があって、みるみるうちに恥ずかしくなってきた。


「っ……!!」

「おもしれェな、アンタ」

耳に息を吹きかけられて、ビクッと体が反応する。


「俺、アンタのこと、マジに気に入った」

葉山君は満面な笑顔で言った。


 ……やっぱり、今年は平和に過ごせそうにないみたいです。