「葉山君って、お弁当持ってこないの?」

「別に購買があっから、いーじゃん」

「そーなんだけど……」

葉山君が昼休みはどーしても屋上がいいって言うから、いつもこうだ。


購買より、お弁当のほうがおいしいのになぁ……。


「自分で料理したりしないの?」

「できるけど、やんねェ」

めんどくさがりだな……。


「じゃあ、お弁当、作ってあげるよ」

「マジ!?」

今まで興味なさそうにしてた葉山君が、急に顔色が変わった。