葉山君は私の耳元でささやく。


そして、葉山君の顔が私の首に向かう。


「は、葉山君! 待って……っ」

「待たねェ。つか、待てねェし」

チクッと小さな痛みを感じた。


葉山君は私の服を脱がして、その痛みをだんだん体中に広げてく。


「未央、怖い?」

私は静かにうなずいた。


「初めてだっけ」

「うん」

何もかも、葉山君とが初めて……。


「優しくする。……だから、安心しろ」

怖い。

でも、葉山君となら……。


「うん……」

私は、葉山君に全部、預けることに決めた。