隣の席のオオカミ!【完】

「……クソ」

枕を壁に向かって、ぶん投げる。


壁に当たって、枕は真下に落下した。


 ──オレらしくねェ。

こんなにイライラしてんのは。


学校行かねェとかつったけど、宮城に話さなきゃ、気が済まねェ。


 ……桐谷さんは、オレがもらう。

っつーか、オレのモンだ。


絶対ェ、宮城なんかに渡してたまっかよ。


オレはふとんに入り、電気を消す。


 ──目を閉じると、桐谷さんの顔が浮かぶ。

オレは桐谷さんがいたから、学校にいれんだ……。


そして、眠りについた。


 裕典side End.