隣の席のオオカミ!【完】

「ありがとう、2人とも」

私は有華たちに家まで、送ってもらった。


「気にしないで。ゆっくり休みなよ」

「うん、お休み」

有華たちにさよならして、家に入った。


「おかえり、未央」

お母さんが出迎えた。


「ただいま」

「そうそう。16時すぎに男の子が来たわ」

「え? 男の子?」

お母さんは思い出して、振り返って言う。


「葉山君って言ってたけど」

「葉山君が!?」

まさか、お母さんの口から葉山君の名前が出るとは思ってなかった。