「これ?何?もしかして結婚指輪?」



その言葉に雅翔は頷いた。




いつ買ったんだろ…。




それにこのデザイン私が前に欲しいって言ってたやつだ。



でも絶対にその時は買えないって思ったから諦めてたんだよ?



覚えててくれたんだ。あの時のこと。




そう思ったら泣けてきた。


「ほーら、涙拭いてよ。可愛い顔が台無し。」


そう言って涙を拭いてくれた。




「これで俺の気持ちが本当だってことが分かったでしょ?」


そう笑顔で言ってくれた。




私は頷いて雅翔にぎゅっと抱きついていた。