【完】冷たい彼は幼なじみ







確かにルックスは
モテるほうだと思うけど...


俺は……



「ねね、祐史?あれって妃奈ちゃんじゃない?」

「...は?」



校舎に入って
玄関を抜けると

留美が階段横を指さして言った。



なんでか知らねーけど

留美は俺と妃が
幼馴染だってことを知ってる。



「......妃...?」




留美の指さす方を見ると


そこには
ぽかーんとしてる妃と

その妃の前で
悲しそうに笑っている西島那月の姿。



なんであいつが妃と一緒にいんだよ...。