「祐史...?」
留美が俺の顔を覗き込む。
「祐史可愛い~!そんな顔して笑うんだねッ」
留美は俺の腕に
ぐいっと抱きついてきた。
「...離れろ......」
「えぇ、なんで?だってあたしたち、皆公認のカップルだよ?」
「俺は見られんの好きじゃない。」
そういうと留美は
「照れ屋さんだなぁーもう」
と頬を膨らませた。
なんか...
周りの視線が妙に刺さる。
あー…
そっかこいつ
男子から騒がれてんだったな...。
「あっ、上田先生おはようございまーすっ」
「おー。はよ。」
留美の目を見開いた笑顔に
門の前に立ってる
上田も若干引き気味。
こいつ絶対
自分可愛いと思ってるよな...。