――――妃奈side




「に、西島く...」

「だまって」


あたしはいま


西島くんの腕のなか。




すごい...

西島くんの心臓...

バクバクいってる...。



「このまま...離れてほしくねーなぁ...」


「へ...?」



そういうと
西島くんはあたしを

ゆっくり胸から離して、



「この意味分かる...?」



そういって

悲しそうに笑った。