───那月side
放課後、
俺はとくにすることもなく
教室で男たちと話していた。
「なぁ、西島。お前ほんとに...喧嘩強いんじゃねーのか?」
「だから、ちげーって言ってんだろ...」
「だってお前のことみんな不良だと思ってんぞ?」
ハァーー……。
ったく。
なんか知らないけど
俺がヤンキーだとか
不良だとか、
喧嘩っ早いとか強いとか
そんな訳もわからない噂が
入学当初から流れてたらしい。
誰だよ、噂流した奴。
たしかに見た目は...。
金髪だし...
シャツ着崩してるし...。
チャラチャラした
ネックレスとかつけてるし...。
...しょうがねーか。



