【完】冷たい彼は幼なじみ




そっかこれが…

恋なんだ……。





「祐…くん……」


吐息にも近い声で
愛しい人の名前を呼ぶ。



するとあたしの手首は

彼にとらわれて
勢いよく引っ張られた。



「…んっ………」


目がパチッと開いて
状況を把握した。


祐くんとあたしの唇は
いたずらのように重なっていた。




ふわっ…。



そのとき香ったにおいに
意識がとんで


あたしはゆっくりと目を閉じた。