【完】冷たい彼は幼なじみ





祐くんの頬に
手が勝手に伸びる。


「妃…?」


指先で
祐くんの頬を撫でる。


あぁこれが


理性が飛ぶってことなのかな……。



透き通った目に
あたしの視線を重ねる。


なんだか


熱を出してるみたいに
頭の中がぼーっとして


周りがなにも見えなくて



ふらふらする感覚。



そして、


泣きそうなくらいドキドキする。


目がとろんとしてくる。

涙腺が壊れそう。

息がうまくできない…。



祐くんに……


もっと触れたい。