【完】冷たい彼は幼なじみ






目線が重なる。


ハッ……


我に返って
目線をそらして顔を背ける。



「………っ///」


なにいまの…


トクントクントクン─────


息が苦しい。
鳴り止まない鼓動。



「妃。」


ドキン…。


また…。


「許してくれる?」


そんな………。


おっとりした声で
言われたら…


「……遅いよ…」

「え…」

「遅いよバカ祐くん!!!」

大粒の涙が
涙がこぼれ落ちたら



あたしの視界は
真っ暗になった。