【完】冷たい彼は幼なじみ





隣にいるのは、

ほんとにほんとに…

祐くんなんだよね……?



「おまえ、なんでこっち向かないわけ?」


ドキンッ。


核心を突かれて
心臓が締め付けられる。


「だ…だって……。」

「なんだよ」

「………緊張してるんだから…」

「は…?」

「祐くんと話すの、久々すぎ、、て、さ…」


声がうまくでない。


おかしいなぁ…。


うれしいはずなのに、

ほら、また
涙があふれてくる。



「こっち向け。」

言葉は乱暴なくせに
声は今までにないくらい

すごく優しくて



どきどきしてしまった。