昼休み───────



あたしは留美ちゃんと

階段近くの
廊下で話をすることになった。


「留美ちゃん…??」


いつまで経っても
口を開かない留美ちゃんに呼びかけた。


「話ってな…」

「あのさぁ…。妃奈ちゃんって、祐史の幼なじみなの?」


『祐史』…か。


「それどこで…」

「昨日数学の時、上田先生が妃奈ちゃんの言葉、

真似したときに、
あれ?と思って祐史と同じ中学の友達に聞いてみたの。」



…上田先生のバカァー……


「それで家も真正面でしょ?」

「あぁ…うん。」


昨日表札見られたのかな…。



「それで。お願いがあるの。」

壁に寄りかかって
腕を組んで、留美ちゃんは言った。