それだけ言うと
目をきょろきょろと泳がせて
口をパクパクさせる
目の前の可愛い生き物。
「...やなわけ?」
耳元でそう囁くと
その表情は固まる。
「そ、そうじゃないけど...人が...」
「だーれも見てねーよ」
「そうかな...じゃあ場所変えて」
「今。」
即答すると
妃は耳を真っ赤にして唇を噛んだ。
「......目...瞑ってて?」
上目遣い。
あー...やべ。
俺の方が先にキスしたくなってきた。
「はい。」
理性を抑えて
ゆっくり目を瞑る。
俺の肩を
妃の手がおさえて
鼻さきが当たる。
...チュ。
一瞬のキスでも
俺の理性はその場で崩れ落ちた。



