【完】冷たい彼は幼なじみ






「なんで......?」



今にも透き通った瞳から
涙がこぼれ落ちそうな妃を見て


すぐに触れたくなった。




だけど


「...めんどくさいんだよ。こーゆう関係。一緒に登校するとかもう、しないから」


「ま...待ってよ祐くん」



それ以降
本当に俺と妃は話すことはなかった。




達哉にぶっちゃけて
正々堂々、妃を奪ってもよかった。



けど


俺といるとお前は

また辛い目に遭う。




こんな幼なじみなんていう枠に縛られて


妃と二人でいるなんてことは
もうできないと思っていた。



だったら

妃に嫌われて
俺もできれば嫌いになりたかった。




妃以外の女を好きになれればいいと思っていた。