その日からだった。
妃に対する
悪質な嫌がらせが始まったのは。
「おはよう」
妃がそう話しかけても
まるで空気のようによけられて
相手にする奴なんていなくなった。
俺と妃が
安心して一緒にいられたのは
登下校のときだけ。
教室で話すのは
女の子たちの視線が怖いから
と言って、妃から断られた。
俺は妃に言った。
「無理だと思ったらいつでもこっちに来ていいから。」
「俺が守ってやるから」
だけど妃は
「もうすぐ中学だし、祐くんは心配しないで友達といて?」
そう言って泣きそうな笑顔を見せた。
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