「あたしも...離さない」



背の高い祐くんを見上げて
宣戦布告をする。



「上等。俺も離さないから」




口角をあげて笑う彼を


昔の彼と重ねた。


その笑顔は
子供の時と変わらない。



それさえも愛おしい。







笑顔を返すあたしの指を持ち上げて



彼は左の薬指に
触れるだけのキスを落とした。




うん、




離れないよ。




ずっと、永遠に。







あたしの幼馴染。


恋人は



甘い甘い男の子。






fin