暗い闇の中で 甘いリップ音と 隙間から洩れる声が響く。 なんども唇を離しては重ねを繰り返す。 近所の人なんて 気にしてる余裕はどこにもなかった。 「んんっ?!」 息が苦しくなってきたと思うと にゅるんと生温かいものが 口の中に滑り込んできて それが舌だと理解する。 獣のように あたしのことを食らいつくすように 甘いキスを続ける。 「はぁ...はぁ...」 長いキスが終わると 力が抜けて パサッと祐くんの胸の中に倒れ込んだ。